■ 水彩

発表し始めた当初はアクリルで描いていましたが、より一層、水をつかって描くことの効果を求めて、水彩絵具を用いるようになりました。そのころから海外での制作や発表の機会も増えて、旅先の限られた環境の中で短期間のうちに制作しなければならなかったことも影響しているかもしれません。
私にとって水彩で描くことは、水が乾いて蒸発し、絵具が紙に定着するまでの時間に行なわれる水、そして自然との対話です。その名残として画面に映された色彩によるイメージは、幼いころの北国の原風景であったり、読み耽った民話や物語からの連想であったりするのです。子供の頃より慣れ親しんだ画用紙に水彩絵具という懐かしい画材は、そういったイメージを引き出すのにとても適した素材のように思います。

Zone
Water and Light
Blue and White
Flow
Sea Form
Stars in the Sky and the Fields
Behind the Words
Untitled
■ アクリル
Untitled